Video & Timestamps

Video

Timestamps

  • 0:00 Opening/Start
  • 1:56 Stage 1 - Gotham City
  • 4:40 Boss - Killer Moth
  • 5:20 Stage 2 - Axis Chemical Factory
  • 10:23 Boss - Machine Intelligence System
  • 11:46 Stage 3 - Underground Conduit
  • 20:21 Boss - The Electrocutioner
  • 22:05 Stage 4 - Laboratory Ruins
  • 32:03 Boss - Dual-Container Alarm
  • 36:53 Stage 5 - Cathedral
  • 42:32 Boss - Firebug
  • 43:47 Boss - The Joker
  • 44:45 Ending/Credits

Article Content

ボス戦略を含む完全横スクロールアクション攻略ガイド

Batman: The Video Game - NES (バットマン:ザ・ビデオゲーム)

本稿は、Sunsoftが開発したNES用バットマンゲーム(北米では “Batman: The Video Game”、日本では「バットマン」)の、詳細なレベル構成、攻略、基本概要および発売情報、開発背景、ゲームシステムと評価など、全般的な内容を取り扱います。


1. 基本概要および発売情報

  • タイトルおよび地域の違い

    • 北米バージョン: “Batman: The Video Game”
    • 日本バージョン: 「バットマン」
      地域により、カバーのデザインやタイトルフォント、発売日の若干の違いがあります。日本では1989年12月22日に初めて発売され、北米では1990年にリリースされました。ヨーロッパ版は1990年後半に公開されました。
  • 開発およびパブリッシング

    • 開発社/パブリッシャー: Sunsoft
    • 主要スタッフ:
      • デザイナー: 森一族(モリ カズトモ)、小島忠、岩田良明、酒井紀子 など
      • プログラマー: 鈴木啓一、東谷浩明 など
      • 音楽担当: 小高直樹
        当時、Sunsoftはティム・バートン監督の1989年版バットマン映画をモチーフに、複数のコンソール向けバットマンゲームを制作しており、NES版は最も広く知られた作品です。

2. 開発および制作背景

  • 映画モチーフとの違い
    このゲームは公式には1989年版バットマン映画と連動していますが、実際のゲームプロットは映画のストーリーラインとは大きく異なります。映画の暗いゴッサム・シティをベースにしながらも、ゲーム内では新たに構成されたレベルと敵キャラクターが登場します。

  • プロトタイプおよび改訂過程
    初期のプロトタイプ版では、1UPアイコン、異なるカットシーン、そして当初の最終ボスとしてファイアーバグが配置されるなど、いくつかの要素が異なっていました。制作陣は映画の雰囲気をよりよく反映するために、アートワーク、セリフ、ボスキャラクターの構成を変更し、最終版ではジョーカーボスとゴッサム大聖堂のベルタワーでの決戦を強調しました。


3. ゲームシステムおよび特徴

  • プラットフォームおよびジャンル
    NES用のプラットフォームゲームで、全5つのレベルで構成されています。各レベルはゴッサム・シティの様々な環境(街並み、化学工場、下水道、研究所、大聖堂ベルタワー)を舞台に進行し、各レベルの最後にはボスとの戦闘があります。

  • ゲームプレイメカニズム

    • キャラクターの能力:
      バットマンは基本攻撃に加え、当時は珍しかった壁ジャンプ機能を搭載しており、障害物を避けたり高所に登ったりすることができます。
      特に、壁ジャンプを活用しないとダメージを受ける箇所が多いため、巧みに使いこなすことが必須です。
    • 武器システム:
      3種類の発射型武器を使用します。Startボタンを押すことで順に武器を切り替えます。
      • バタラン(Batarang): ブーメランのように使用され、敵に向かって投げ、バットマンの元へ戻るよう設計されています。
      • スピアガン(Spear Gun): 敵に向かって短く鋭い槍を発射します。
      • ダーク(Dirk): 3方向に分裂して発射され、広範囲の敵を攻撃できます。
        これらの武器はすべて、限られた「ペレットアイテム」を消費するため、状況に応じて管理する必要があります。
    • レベル構成およびボス戦:
      各レベルでは、Deadshot、KGBeast、Maxie Zeus、Heat WaveなどのDCコミックの悪役やその部下、ミニオンなど、多彩な障害物と敵が登場し、最終的なボス戦はゴッサム大聖堂のベルタワーでジョーカーと対決します。
  • グラフィックおよびサウンド
    NESハードウェアの限界を乗り越えた洗練されたピクセルアートと、小高直樹が作曲したやや暗めながらも心地よいBGMが強い印象を与えます。映画の暗い雰囲気と調和する色合いや、緻密にデザインされた背景が特徴です。


4. 詳細なレベル構成と攻略

ゴッサム・シティは200周年記念フェスティバルを準備しているものの、都市全体に広がる犯罪と暴力のせいで、市民は不安に震えています。その混沌の中心にはジョーカーが存在し、彼は神経ガスを撒き散らして都市を恐怖に陥れています。こうした状況の中で、都市を救える唯一の人物はバットマンです。プレイヤーはバットマンとなり、ジョーカーの陰謀を阻止し、ゴッサム・シティを救わなければなりません。

4.1 ゴッサム・シティ (Gotham City)

  • 内容:
    バットマンは「DDID神経ガススキャンダル」を調査するため、暗く人影のないゴッサム・シティで冒険を開始します。
    • メインストリート:
      暗い都会のメインストリートを背景に、寂れた通りや放置された道路を進みます。
      • 特に特徴はないため、武器を使用したり、パンチの練習をしながら進んでみましょう。
    • 高層ビル地域:
      高層ビルが下層にそびえるショッピングモールの背景が登場し、建物の鉄骨構造や高速道路の鋼鉄の枠組みだけが見える荒涼とした風景が広がります。
      • 3:10以降、Mobile Home Mineがプレイヤーを困難に陥れます。接近すると突進して爆発するため、適切な距離を保ってジャンプで回避してください。
      • 3:25以降、ゲーム中の至る所で繰り返される壁ジャンプの使用例が示されます。高所はすべてこの方法で登ります。
      • 3:41では、壁ジャンプを応用すれば、プラットフォームに無理やり乗らずに素早く先へ進むことができます。
      • 4:30では、忍者 K.G. Beast に遭遇するので、素早く近づいてパンチを連打で仕留めましょう。バットマンのパンチが遅い場合は、華麗なスキルを見せつけられるかもしれません。
    • 市庁舎前:
      4:40にゴッサム・シティの中心に位置する市庁舎に到達し、そこで最終ボス「Killer Moth」との決戦が始まります。
      • 4:49には、タイミング良くバタランだけを投げれば、容易にクリア可能です。

4.2 アクシス・ケミカル・ファクトリー (Axis Chemical Factory)

  • 内容:
    ジョーカーの隠れ家であるアクシス・ケミカル・ファクトリーにおいて、バットマンは次の挑戦に臨みます。
    • Liquid Waste Floor(液体廃棄物フロア):
      5:30、化学廃棄物を処理する工場の床を渡らなければなりません。
      • ここ以降、プラットフォームが小さくなり、敵が増加するため、武器の利用が効果的です。ペレットアイテムの補充はそれほど難しくありません。
      • 5:57、通常はステージの右端にある足場から2階に登ることができますが、ここでジャンプすると遠くに行かずに2階に到達可能です。
      • 6:30では、ただ走ってジャンプせずにそのまま壁ジャンプを利用することでダメージを回避できます。(動画ではタイミングミスにより失敗しています。)
        このような罠は継続的に登場するので十分に注意してください。
    • Spark Floor(スパークフロア):
      6:51、全工場に電力を供給する作動パネルが配置された区画で、電気的危険に注意が必要です。
      • 7:02、遠くに行かずに壁ジャンプを使えば、この区画を通過可能です。
      • 8:08、ジャンプせずにそのまま走り降りた後、すぐに壁ジャンプを使って進んでください。
    • Conveyer-Belt Floor(コンベヤーベルトフロア):
      8:31、化学物質が精製されるコンベヤーベルト上で、動く障害物を避けながら進む必要があります。
      • 8:39、この区間ではペレットアイテムと体力を補充できます。
      • 9:41~9:54、通常のジャンプでは方向転換が不可能なため、単にジャンプして跳び降りる必要があります。これにより、鋸刃との衝突を防ぎます。
    • Nerve Center(ネルブセンター):
      10:23、最終区画ではセキュリティ罠を回避しながら「マシン・インテリジェンス・システム」を破壊する任務を遂行します。
      • 10:25、座った状態でスピアガンを使用すると、2つの大砲を同時に攻撃できます。
      • 10:37、近づいてパンチで解決しようとする場合は、その場でジャンプするだけで十分です。
      • 10:55、バットマンの体力が不足しているため、遠距離からスピアガンを使用して進む方法を採用しました。

4.3 地下配管区域 (Underground Conduit)

  • 内容:
    アクシス・ケミカル・ファクトリーを破壊した後、バットマンはジョーカーの罠にかかり、地下の下水道ネットワーク(地下配管区域)に落下します。地下配管区域は、ゴッサム・シティ全体を接続する下水道ネットワークです。ここでバットマンは、秘密の出口である地下洞窟を見つけなければなりません。配管を流れる水は、洞窟内の地下発電所に電力を供給しています。
    • Underground Conduit I(地下配管区域 I): 11:52
      • 開始と同時に、ゲーム最悪の敵の一つであるJaderと遭遇します。
        • 11:56、Jaderがジャンプする瞬間に、反対側に移動してパンチを繰り出す必要があります。この方法は非常に危険で、Jaderのジャンプの軌道とパターンを正確に予測できないため、チャンスを逃すと大きなダメージを受けます。(難易度上昇のための意図的な設計と思われます。)動画では失敗により大きなダメージを被っています。
        • 12:54、この方法はバグ的な技ですが、最も効果的です。Jaderを画面に半分程度だけ表示させた後、スピアガンを使用して倒します。
    • Underground Conduit II(地下配管区域 II): 13:46
      • 14:51、この区間ではペレットアイテムと体力の補充が可能です。
    • Underground Cavern(地下洞窟): 16:16
      • 特に難易度の高い場所ではありません。
        ただし、16:55にEEVが画面外から大砲を発射するため、注意が必要です。
      • 17:43、この区間でもペレットアイテムと体力の補充が可能です。
      • 19:13、右端の壁は壁ジャンプを使用して上に登る必要があります。各所に散らばる換気口に注意し、ジャンプの強さを調整しないとダメージを受けます。
    • The Electrocutioner(エレクトロキューショナー): 20:21
      • このボスはJaderと同様、パターンが一定しないため、非常に手強いボスの一体です。
      • エレクトロキューショナーの必殺技である「ムーンアタッカー(Moon Attacker)」は、地上では回避する方法がなく、常に上部の足場にいることが最も安全です。
      • 20:31、エレクトロキューショナーが左から右へ突進してくる場合、左へ飛び出してプラットフォームから離れることでダメージを避けなければなりません。
        • 21:11、タイミングが合わないとダメージを受けます。
      • 21:28、突進後のジャンプの後、同様にその場でのジャンプが続き、ここでパンチを使用します。
      • 動画には映っていませんが、体力に余裕があれば、近づいてバタランのみを投げることで容易に勝利できる場合もあります。エレクトロキューショナーの体力はそれほど高くありません。

4.4 研究所廃墟 (Laboratory Ruins)

  • 内容:
    ジョーカーのもう一つの隠れ家である、汚染された研究所廃墟を通じて、バットマンは次のステージへと進んでいきます。
    • Research Laboratory(リサーチラボ): 22:14
      遺伝工学によって作られた未来型生物サンプルが展示されている区域です。
      • ここでもJaderが登場し、プレイヤーに大きな苦境をもたらすため、体力に注意して対処しましょう。
    • Storage Room(ストレージルーム):
      ほとんど空っぽの倉庫で、研究機材や装置が散乱しています。
      • 25:33、異常な場所にHeatwaveが出現するため、壁ジャンプ中にバタランを使用して倒すか、反対側からDirkで対処することも可能です。
      • 26:22~26:31、壁ジャンプを駆使して罠を乗り越えましょう。
    • Thermal Processing Plant(サーマルプロセッシングプラント):
      廃棄物処理のために非常に高温の炎が使用される区画です。
      • 26:43、パンチ攻撃に成功しないとバットマンがダメージを受けます。
      • 29:00以降、通常の方法では進行できなくなり、上下左右に動く壁ジャンプを利用して罠や敵の攻撃を避けながら進む必要があります。
      • 29:24、ここからまっすぐ上に登ると近道になりますが、EEVが即座にキャノンで反撃するため注意が必要です。
    • Dual-Container Alarm(デュアルコンテナアラーム): 32:02
      • このボスは、バットマンが攻撃を開始するとほぼ即座に反撃してくるシステムになっており、同時にダメージを受ける仕組みです。
        • 32:29のように、降下しながら攻撃するのが最も安全な方法です。動画ではうまく成功しているものの、他のコンテナアラームに攻撃されてしまう場合もあります。時間が経つにつれてボスのタイミングが変化し、攻撃が当たることもあります。
        • バットマンの体力が十分であれば、単に適切な位置に留まり、パンチだけでクリアすることも可能です。
      • 36:24、一つのコンテナアラームが破壊されると、残りの一つのパターンが変化します。動画で見るように、左側の足場が安全なため、36:41にその位置で時折ジャンプしてスピアガンを使用することで容易にクリアできます。

4.5 大聖堂 (Cathedral)

  • 内容:
    ゴッサム・シティ全域に広がるジョーカーの陰謀を追跡した末、バットマンはついに秘密送信機(Secret Transmitter)の信号に導かれてゴッサム大聖堂(Gotham Cathedral)へと向かいます。この場所はジョーカーの最終拠点であり、バットマンの最も熾烈な戦闘が繰り広げられる舞台です。
    • Stairway(階段区域): 37:11
      バットマンは大聖堂内に入った後、暗い灰色の石造りの壁に囲まれた狭く急な螺旋階段を上ります。
      • 39:10、壁ジャンプを駆使して通過する区間です。非常に難易度が高く、動画でも失敗例が示されており、多くのYouTubeプレイヤーが苦戦する箇所です。
      • 39:42、頭上のギザギザが逆向きに配置されているため、下層よりも通過しやすくなっています。
      • 40:15、バットマンが着地できるスペースの高さが非常に低いため、ジャンプして上がるのは容易ではなく、何度も挑戦する必要があります。
        40:35、成功するとこのように上昇します。
      • 40:45、この区間ではペレットアイテムと体力を補充でき、間もなくパイアーバグとの決戦が待ち構えています。体力を十分に補充しながら進みましょう。
    • Firebug(ファイアーバグ): 42:32
      階段を上ると、ベルタワー、すなわち大聖堂の塔の最上部に到達します。ゴシック様式の巨大な鐘が鳴り響く中、ジョーカーの信頼するボディガードであるファイアーバグが待機しています。
      • 42:37、ファイアーバグは炎を放つ攻撃を仕掛け、極めて高速に移動してプレイヤーを撹乱します。
      • 42:44、しかしこのボスは攻撃パターンが単純で、壁でその場のジャンプとバタランを使って対処すれば容易にクリアできます。
    • THE JOKER(ジョーカー): 43:56
      ファイアーバグを倒したバットマンは、遂にジョーカーと対峙します。両者はゴッサム・シティの命運を賭け、最上階で最後の決戦を繰り広げます。
      • 幸いにも、ファイアーバグ戦の後でバットマンの体力は回復します。
      • 43:58、ジョーカーは銃を使用しますが、予測可能なタイミングで発射されるため、ジャンプで回避したり、しゃがんで避けたりすることが可能です。
      • 44:00、ジョーカーはまた、空から3本の稲妻を落とす攻撃を仕掛け、バットマンにダメージを与えます。稲妻は一定の間隔で落下するため、適切な位置取りをすることで避けることができます。また、静止状態でのジャンプを行うことで、床に流れる電流を回避することもできます。

5. 評判および評価

  • 評論家およびプレイヤーの反応
    当時、多くのゲームメディアやレビュアーは、NES版を「最高のスーパーヒーローゲームの一つ」と評価し、挑戦的な難易度と限られた資源管理がゲームに深みを与えているとの意見が多数寄せられました。

  • ゲームの遺産
    このゲームは、その後登場する多くのバットマンゲームおよび続編(例:Batman: Return of the Joker)に大きな影響を与え、現在でもNESプラットフォームにおけるクラシックアクションゲームの代表作として高い評価を受けています。IGN、Den of Geek、Uproxxなどで好順位にランクインしていることがその証拠です。


6. 追加情報および続編

  • 他のプラットフォームおよびバージョン
    Sunsoftは、NES以外にもGame Boy、メガドライブ/ジェネシスなど、さまざまなプラットフォームでバットマンゲームをリリースしました。メガドライブバージョンは映画のストーリーラインにやや近い構成となり、Game Boy版は異なるアプローチが採用されています。

  • 続編および関連作品
    NES版の成功を受け、続編として Batman: Return of the Joker など、複数の続編が発売され、当時も高い評価を受けました。


結論およびまとめ

SunsoftのNES用バットマンゲーム(北米「Batman: The Video Game」、日本「バットマン」)は、映画の雰囲気を基盤にしながらも、独自のゲームプレイ、綿密なレベル構成、多様な武器システム、そして挑戦的な難易度により、今日に至るまで多くのレトロゲームファンから高く評価されています。
詳細なレベル構成と戦略的な攻略情報は、プレイヤーがゲームを進める際に大いに役立つだけでなく、ページに長く滞在させる重要な要素として機能しています。